歴史や文化に溢れる首里の町で、のんびり散策を楽しんでみませんか?
那覇市に位置する首里には、世界遺産・首里城をはじめ、琉球王国の栄華を物語る場所が多く残されています。
町を歩けば琉球王国時代の名残を感じる見所が沢山あり、国際色豊かな沖縄の文化を知ることができるうえで欠かせないエリアのひとつです。
1. 金城町の石畳道
指定文化財「金城町の石畳道」は、首里城へと続く琉球石灰岩が敷かれた石畳通りです。
尚真王(しょう しんおう)の時代に首里城から国場川の真玉橋(まだんばし)、南部へと通じる主要道路として造られた「真珠道(まだまみち)」の一部といわれています。
第二次世界大戦で真珠道(まだまみち)の大半は破壊されたため、現存するのは約300メートルの区画のみ。その姿を現代に伝えています。
両脇には古民家が建ち並び、まさに首里らしい風情が残る貴重な場所となっています。
【注意ポイント】
石畳道はボコボコしていて歩きづらいため、スニーカーなどの歩きやすい靴で散策しましょう。また、実際に歩いて見ると階段や勾配な道が多いのでこまめな水分補給やタオルを準備しておくと安心です。
金城町の石畳道
〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町2丁目
■GoogleMap
2.首里殿内(すいどぅんち)
写真引用元:HOT PEPPER グルメ
先ほどご紹介した金城町の石畳道に佇む「首里御殿」。石畳道入口すぐの場所にありますが、民家風の落ち着いた外観は通りの風景によく溶け込んでいて、お店だと気づかず通り過ぎてしまいそうなほど、自然で穏やかな雰囲気が流れています。
※写真はイメージです
写真引用元:【公式】首里殿内
沖縄の食材と琉球料理をベースにした創作料理が提供され、旬の素材にこだわったメニューの数々は季節によって変化が楽しめます。
アグー豚を使ったお肉メニューや、炒め物・揚げ物などの定番料理、ヘルシーな前菜や珍味、刺身盛りまで、幅広い料理が味わえるのも魅力です。
琉球の雰囲気を感じながら食事したい!という方には特におすすめです。
3. 首里琉染 (しゅりりゅうせん)
写真引用元:首里琉染オンラインストア
首里城から歩いて5分ほどの場所にある「首里琉染(しゅりりゅうせん)」。
染色作家の山岡古都により、草木染紅型研究所として昭和48年に中山門跡地に創設されました。
伝統的な紅型(びんがた)や、サンゴの化石から作る「サンゴ染め」が体験でき、サンゴ染めは首里琉染独自の工法として高く評価されています。
また、工房・体験教室・販売店舗が一体化した珍しい伝統工芸施設になっており、全国から多くの人が足を運びます。
4.首里城「東のアザナ・西のアザナ」
▲西のアザナから見た眺め
首里城の敷地両端には、「東のアザナ」「西のアザナ」と呼ばれる見物台があります。
城郭の東側、首里城正殿の裏側にある標高約140メートルの位置に東のアザナが築かれ、西側には標高約130メートルの場所につくられた「西のアザナ」が無料区域内にあります。
「アザナ」には見物台や展望台という意味があり、首里城内はもちろん、周辺に広がる那覇の街並み、晴れた日には慶良間諸島などが見渡せるスポットです。
色々な角度からお気に入りの風景をぜひ探してみてください。
※首里城正殿の火災により、首里城公園(有料施設を含む園内施設)は一時臨時休園・休場となっていましたが、一部施設は再開しています。詳しくは、公式サイトよりご確認ください。
5.龍潭池(りゅうたんいけ)
龍潭池(りゅうたんいけ)は、1427年に琉球王国の第一尚氏王統・第2代尚巴志王(しょう はしおう)の命によってつくられた人工の池。
尚巴志王は国相・懐機(かいき)を明に派遣し、各地の池を調査・造園技術を学んだのち、帰国後に着手したといわれています。
龍潭池では冊封使(さくほうし/さっぽうし)を歓待する舟遊びも行われ、琉球第一の名勝地であったとされます。
現在、池のほとりは遊歩道になっており、池のそばを散策することができます。
龍潭池(りゅうたんいけ)
〒904-0115 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-22
【WEBページ】
https://www.vessel-hotel.jp/campana/okinawa/
■GoogleMap
いかがでしたでしょうか?
首里城周辺には現在も、琉球王朝時代の名残や建造物が多く残されており、他の地域では感じられない独特の文化や歴史が息づいています。
首里金城地区では歴史的景観の保全と再現を目的として、景観形成地区に指定され、建物の色彩の基準を決めるなど、伝統や文化を現代に継承しています。
観光などで訪れる際にはぜひ、散策もお楽しみください!
※最新の情報とは限りません。詳しくは公式サイトや観光HPなどをご確認ください。
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