受け継がれる沖縄の伝統芸能『エイサー』とコロナ禍での新たな試み

沖縄の伝統芸能を代表するエイサー。大迫力の踊りや響き渡る太鼓の音から沖縄の文化を肌で感じることができます。 エイサーは、本土でいう盆踊りにあたる伝統芸能の一つ。旧盆の際に地域を踊りながら練り歩き、祖先をあの世へ送り出す念仏踊りとして行われます。 現在では旧盆以外にも、結婚式の余興や地域の行事などで披露されるなど、沖縄で根強い文化であり、近年では見る人を楽しませるエンターテインメント性も持っています。 今回はそんなエイサーの歴史や見どころをお届け!意外と知られていないエイサーの魅力をぜひご覧ください!

1. 伝統芸能『エイサー』の歴史

エイサーの始まりは文献が少ないため、現在も検証が行われており、様々な説があるといわれています。1603年、琉球王国時代に浄土宗「袋中上人」が仏典を踊りながら唱える”念仏踊り”を伝え、沖縄独自の仏典踊りの形態であるエイサーの原型になったという説や、1479年の「李朝実録」に当時の那覇の記録として記されていることから、そのころが起源とする説もあります。



元々は伝統行事としての側面が強いものでしたが、1956年にスタートしたコザ市(現在の沖縄市)主催の『全島エイサーコンクール(現在の全島エイサーまつり)』をきっかけに、中部の青年会を中心に技や衣装など大きく進化していきました。 「エイサー」といっても形態はいくつかに分類され、主に各地域の青年会がそれぞれの型を持ち、大太鼓や締め太鼓を中心とした「太鼓エイサー」が多く行われています。

また近年では、エイサーの形にポップな音楽を取り入れたり、独創性のある衣装が使われるなど「創作太鼓」を披露するグループも数多く存在しています。

2. 県内最大級のエイサー祭りをオンラインで楽しむ!


写真出典元:バーチャルOKINAWA公式

引き継ぎ外出自粛が求められ、沖縄を観光したくてもできないという方も多いと思います。そんな中、2021年9月4日(土)にお家でもエイサー祭りが楽しめるイベントが開催されます! 『一万人のエイサー踊り隊2021 オンライン IN バーチャルOKINAWA』の開催が決定! 一万人のエイサー踊り隊は毎年、那覇国際通りで行なわれる県内最大級のエイサー祭りですが、昨年と今年は新型コロナウイルスの影響で現地での開催が中止になってしまいました。今年は新しい試みとしてオンラインで繋がる仮想空間上のバーチャルOKINAWAの開催が決定しました。 ぜひこの機会に、VRChat内からPC・VRデバイスを利用してイベントを楽しんでみませんか?

【開催情報】  
・開場:2021年 9月3日(金)18:00~
・開演:2021年 9月4日(土)15:00~ ・価格:無料
・会場:バーチャルOKINAWA(VRChat内)

▼イベントの詳細はこちら
https://virtualokinawa.jp/event/eve_virtualeisa/

▼バーチャルOKINAWAの入り方についてはこちら
https://virtualokinawa.jp/tutorial/

3. 沖縄で受け継がれる伝統芸能とは?

沖縄の伝統芸能は「宮廷芸能(きゅうていげいのう)」と「民俗芸能(みんぞくげいのう)」の2つに分けられ、かつて琉球王国の時代に中国や日本、東南アジアなどの影響を受けながら、沖縄独特の芸能文化を築いていきました。中国からの使いたちをもてなした組踊や御冠船踊(おかんせんおどり)などは宮廷芸能(きゅうていげいのう)と呼び、一方の民俗芸能(みんぞくげいのう)は、地域での行事や祭りなどで獅子舞やエイサー、民謡が沖縄各地で行われます。

4. 最後に

いかがでしょうか?エイサーは沖縄独特の魅力に溢れ、目や耳にダイレクトに伝わる迫力が体感できます。 近年、新型コロナウイルス感染拡大によって毎年恒例のイベントや祭りの中止が相次いでいますが、少しでも早く終息し、また沖縄の伝統芸能を安全に楽しめる事を願っています。




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